静電気イノベーションズ

静電気リスクアセスメント,ハザード同定,静電気対策のこと...

火花放電エネルギー

火花放電は導体が帯電あるいは静電誘導により起こる放電であり,火花放電エネルギーはその導体に蓄積されている静電エネルギーにほぼ等しい.そのエネルギーは式(A.7) W= \frac{1}{2} Q V = \frac{1}{2} C V^2 = \frac{1}{2} \frac{Q^2}{C}により求めることができる.さらに,この放電エネルギーが可燃性雰囲気の着火エネルギーよりも大きいときに着火する(式(A.10) W_d \approx W = \frac{1}{2}C V_{max}^2 \ge W_{mie} )ので,これにより着火性火花放電の可能性を見積もることができる(図A.8).

図A.8 火花放電の危険性評価(導体の危険帯電レベル)