絶縁性固体物体のリスク分析
[確認事項]
次の絶縁性物体の使用制限の事項を確認して,絶縁性物体の使用のリスクを見積もる.
- 絶縁性物体は,危険場所では,工程・作業により,以下に示すように絶縁物表面が危険な帯電レベルにならないときのみに使用すべきである.
- 帯電によってその可燃性雰囲気を着火させるブラシ放電および沿面放電が生起しない帯電レベル
- 粉じんのみの可燃性雰囲気では,ブラシ放電のハザードを除外できるので,着火性の沿面放電が生起しない帯電レベル
- 絶縁物表面の帯電の静電誘導が起因する絶縁導体から火花放電が着火性とならない帯電レベル.あるいは,帯電物体周辺のすべての導体の接地・ボンディングが保証できるとき
さらに,次の絶縁性固体の取扱いにおける一般的な静電気対策がなされているか確認する.
- 絶縁物に付随するまたは周辺の導体の接地・ボンディング
- 可能であれば材料の変更:絶縁性物体の排除(導電性材料・帯電防止剤の使用と接地)
- 絶縁性物体の静電気対策:帯電性の低い材料の選定,加湿,除電器,静電遮へい(帯電面積の制限)