静電気イノベーションズ

静電気リスクアセスメント,ハザード同定,静電気対策のこと...

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

タンク・容器

タンク,容器のサイズと構造により,生起するハザード,静電気対策(リスク低減策)が異なってくることがある. (10.7)のの充てんのハザードを確認する. 以下の順にタンク・容器のリスクアセスメントについて説明する タンク・容器の一般的対策 タンクサイ…

液体充てんの一般的なリスク低減策

液体のタンク充てんの一般的な静電気対策は次のとおりである.主に液体充てん中の電荷蓄積を抑制するための対策である. 接地・ボンディング:容器やタンクは当然のことであるが,浮き屋根,パイプ,ポンプ,フィルタ,ホースなど付随するものすべての導体は…

液体充てんのハザード

液体充てんには,次のような帯電ハザードがある.これらは電荷分離を促進または電荷緩和を抑制するので帯電を促進する. 低導電率液体を輸送するためのポンプ操作および配管での流動は電荷を発生する. 高速充てん・排出は帯電を促進する. 液体に溶けずに分…

液体の充てん

液体充てんのリスクアセスメントのチェック項目を示す チェック項目37 流速制限を満たしているか. チェック項目38 帯電を抑制する充てん方法(ディップパイプまたはボトムローディング)を採用 しているか. チェック項目39 フィルタなど帯電促進する設備は緩…

流速制限

液面電位または液体の帯電はタンクの大きさ・形状**,中心導体柱の存在(中心導体柱は最大電位を下げる),液体の性状,タンクが固定か可動か等に影響するので,流速もこれらに依存する. [確認事項] 液体流動の帯電を抑制させるためその速度を制限する対…

液体の配管輸送

チェック項目36 液体流動の帯電性調査 液体が配管等を流れるとき,液体と壁との境界には必ず電気二重層を形成して,一方の極性の電荷は液体とともに流れ,他方の電荷は壁に残る.この帯電量はパイプと液体の導電性のほかに,流速,配管径などに依存する.接…