静電気イノベーションズ

静電気リスクアセスメント,ハザード同定,静電気対策のこと...

火花放電ハザードの同定

チェック項目26 火花放電の可能性と着火性

静電誘導ハザード同定により,火花放電が可能となる絶縁導体(静電誘導ハザードと同定された電荷消散性物体も含む)が特定できているので,対象の可燃性雰囲気に対応させて,これらの絶縁導体からのこの火花放電の着火性を調査する.

火花放電の可能性を見積るための基礎となるA.3.6.2 火花放電の危険性評価も参照されたい.火花放電は導体の接地・ボンディングで防止できるので,周辺の帯電の有無と可燃性雰囲気の着火性と形成頻度を考慮して,接地が必要(9.1.1 接地が必要な導電性・電荷消散性物体)と判断されたら,早急に対策されるべきである.事故事例(付録E)から70%強の着火源は火花放電である.つまり,きちんと対策して火花放電を防止すれば,事故の70%は防止できるということである.