導電層が埋め込まれたタンク・容器
[確認事項], [リスク低減策]
このタンク・容器も,構造から全面が絶縁性コートされたタンク・容器と同じであるので,ハザード・対策については10.8.7および10.8.8を参照する.導電層は,タンク壁に埋め込まれており,メッシュ状(金網状)であることもある.以下についても確認する.
- この導電層は接地されなければならない.
- 液体は,底部金属バルブや金属ディップパイプなどで接地と接触させて,電気伝導がとれるようにしておく.
- 導電層がメッシュ状ワイヤの場合,一つのメッシュの絶縁性表面の面積(ワイヤで囲まれた面積)は,表9.2のZone 0に対する面積制限を超えないようなメッシュサイズにする.
- 連続的に高速に充てんされるなどすると,内面が強く帯電して沿面放電のハザードとなる.絶縁性コートの沿面放電のハザードおよび防止はA.3.13.2を参照して,コート材料,厚さを選定する.また,コートの絶縁破壊電圧が4 kV以下となる材料と厚さを選定してもよい.