静電気イノベーションズ

静電気リスクアセスメント,ハザード同定,静電気対策のこと...

外側が絶縁性コートされた導電性または電荷消散性タンク・容器

これを抜けてしまいました

[ハザード]

  1. 内側の導電性または電荷消散性部が絶縁されると火花放電のハザードがある.
  2. 絶縁性コートが帯電するとブラシ放電または沿面放電のハザードとなる.

[確認事項], [リスク低減策]

  1. 絶縁性コートがタンク・容器を絶縁するので,タンクの導電部を接地・ボンディングする.
  2. 絶縁性コートによって絶縁される導体および電荷消散性物体も接地する.
  3. 静電スプレーなどの,強い電荷発生源がない限り,2 mm以下の厚さの絶縁性コートは着火性のブラシ放電は発生しにくいので,コートの厚さを確認する.
  4. 絶縁性コートのブラシ放電のハザードおよび着火性評価はA.3.13.1 ブラシ放電電荷を参照する.
  5. 帯電の強力な促進要因(たとえば,静電噴霧)がないかぎり,沿面放電は起こりにくい.
  6. 絶縁性コートの沿面放電のハザードおよび防止はA.3.13.2 沿面放電開始を参照する.
  7. 作業者の帯電防止のためタンク上部等の通路の床面および靴を通して人体を接地できるようにする.