静電気イノベーションズ

静電気リスクアセスメント,ハザード同定,静電気対策のこと...

ブラシ放電

チェック項目27 ブラシ放電の可能性と着火性

A.3.8および9章も参照されたい.実験と長年にわたる実践的経験からブラシ放電は可燃性粉じん雰囲気では着火リスクは十分に許容できるほどに低い[6,11,12].ブラシ放電が発生しうる場所は帯電物体の表面であり,この場所は帯電ハザード同定にて特定されているので,ガス・蒸気の可燃性雰囲気の着火性と形成頻度に照合させてブラシ放電ハザードを調査する.

液面でのブラシ放電ハザードは6.3.3.2,粉体空気輸送の粉面でのブラシ放電ハザードは6.3.3.3,固体絶縁物表面でのブラシ放電ハザードは少なくとも6.3.3.4から6.3.3.9のいずれかひとつで同定するとよい.

ブラシ放電による着火リスクが許容できない場合は対応する静電気対策の実施または絶縁性材料の利用を避けることによりブラシ放電を防止する.