可燃性雰囲気形成の頻度:Zone
放出の頻度と持続時間から,可燃性雰囲気と同定された場所の形成頻度をZoneを用いて分類する.
チェック項目9 可燃性雰囲気と同定された場所はZone(表3.3 危険場所のクラス分け)のどれにあたるか
3.4可燃性雰囲気形成の可能性(場所・範囲の特定)までの調査により,静電気着火可能な物質により可燃性雰囲気が形成されるハザードが同定されたので,IEC 60079に使用される危険場所(危険箇所)のZone(危険度区域,表3.3)[7, 8]を適用して,この可燃性雰囲気が形成される確率(頻度)を評価する.なお,このZoneは可燃性雰囲気形成のハザードレベルを求めるために用いる.
参考にZoneのクラス分けの例を付録C.6に示す.
なお,設計,運転または作業手順によって,Zone 0または1となる区域を時空間的に最小限になるようにされたい.
強制換気の流量が放出量と比較して十分な場合は,Zoneのクラスが低減されるので[7],これを考慮する.
ここで,密閉空間で窒素パージなどにより可燃性雰囲気の形成を制御している場合でも,この空間を開放して実施する作業,例えば,マンホールを開放しての溶剤への粉体投入などでは空気が混入して,これが破れることになるのでZone判定に留意する.