静電気イノベーションズ

静電気リスクアセスメント,ハザード同定,静電気対策のこと...

可燃性雰囲気形成ハザード同定結果のまとめ

可燃性物質の場所(所在)と放出範囲から可燃性雰囲気が形成されうる場所(箇所)が特定できている.つぎに,可燃性物質の着火性調査からから可燃性雰囲気が形成されると判断された場合,リスク見積のため以下の項目を特定された場所ごとに決定する.

  1. 着火性
    • IC, IIA, IIB, または,III(粉じん)のExplosion groupのいずれかで可燃性雰囲気の着火性のハザードレベルを場所ごとに決定する.ただし,ガス・蒸気と粉じんのハイブリッド可燃性雰囲気ではガス・蒸気グループ(IIC, IIA, IIB)で決定する.
  2. 頻度
    • 可燃性雰囲気の形成頻度の指標であるZoneを決定する.なお,可燃性雰囲気が形成されないと判断された場合は可燃性雰囲気形成のハザードがないとする.

可燃性雰囲気形成のハザードレベル

可燃性雰囲気形成のハザードレベルは,表3.4に示すように可燃性雰囲気の着火性のクラスIIC, IIA, IIB, IIIまたはハイブリッドIIA/B/C+IIIと可燃性雰囲気形成の頻度Zone 0, 1, 2, 20, 21または22の組み合わせによって見積もる.

可燃性雰囲気形成ハザード同定シート

可燃性雰囲気形成のハザード同定のためのシートは表2.2の可燃性雰囲気形成ハザードの同定部である.この表は,ここに示した可燃性雰囲気形成ハザード同定の手続きをまとめたものである.放出源の場所と範囲は図示してもよいだろう.可燃性物質が複数ある場合はそれをすべて記入し,それに対応して求まる場所ごとの可燃性雰囲気形成ハザードレベルが記入される.メモ欄には,調査結果の根拠,注釈,使用した測定法,参考文献,ソフトウエアなどの必要な情報を記載するとよい.

14章の14.1.2に実施例を示したので,参考にするとよい.