航空機給油
航空機のタンクは中型タンクにクラス分けされる.
航空機給油ホース
ホースは静電気対策のほかにホース接続の着脱時の迷走電流による火花放電を防止するために電荷消散性のホース(表10.2 配管・ホースの導電性のクラス分け)を用いる.導電性ホースを用いる場合は給油側の終端のフランジを絶縁性のものにする.
航空機給油の接地・ボンディング
- タンクローリー・給油システムのすべての導体はボンディングする.
- ホースを接続する前にタンクローリー・給油システムと航空機間をボンディングし,給油が完全に終了まではこのボンディングを外さないこと.
- ドラムから充てんする場合はポンプは航空機とドラム両方にボンディングする.ただし,公称200 L以下のドラムは航空機燃料の使用が許可されていない.
航空機充てんの流速制限
- 導電率50 pS/m以上の燃料の充てんでは航空機用ホース内の流速は7 m/sを越えてはならない.
- 導電率50 pS/mをよりも低い燃料の充てんでは航空機用ホース内の流速は5 m/sを越えてはならない.
- フィルタはその下流に十分な緩和長となるような位置にする.