静電気イノベーションズ

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中型導電性タンクー固定タンクーつづき

流速制限

(2) 中型水平軸タンク(2 m3 < V ≤ 500 m3, タンクローリー・タンク車にも適用される)

(10.9)  

 vd = \left\{ \begin{array}{l} N \times 0.50 \mbox{ m$^2$/s (ディップパイプ・トップローディングまたは中心導体柱がある)} \\ N \times 0.38 \mbox{ m$^2$/s  (ボトムローディングまたは中心に導体柱がないタンク)} \end{array} \right.

 ただし,vはパイプ内の流速,dは上流側のパイプ径,ただし,パイプ径が異なる場合は最も小さなパイプ径を用いる.もし,この最小径部の長さが5 m以下であり,その断面積が次に小さな径の断面積の67%以上である場合は,最小径の次に小さな径を用いるとよい.

N = \left\{ \begin{array}{l} 1~~(L \lt 2\mbox{ m})\\ \sqrt{L/2}~~(2 \le L \le 4.6)\\ 1.5~~(L \gt 4.6) \end{array} \right.

Lはタンク断面の対角線の長さ,ただし,タンクローリーのようにタンク内を完全に区画している場合はその区画の$L$を用いる.ボトムローディングは接地されたディップパイプがないためトップローディングに比べて表面電位が大きくなる.したがって,上式のように区別される.中心導体柱の有無と同様の考えである.
この式を満たしていてもv=7 m/sは超えてはならない.