2022-09-29 絶縁性固体の静電気対策ー加湿 絶縁物表面の抵抗は加湿(相対湿度65%以上)により,電荷消散性のレベルまで低減できることがある.これによって接地までの電気伝導(電荷緩和)の経路が確保できると電荷の蓄積を抑制できる. ガラス,紙,ナイロン,PMMAなど水分を吸着しやすいものには効果があるが,効果がない物質(たとえば,ポリテトラフルオロエチレン(テフロン),ポリエチレンなどのポリマー)もあるので注意する. 加湿はあくまでも補助的な対策であり,加湿のみで対策はしない. 粉体については相対湿度70%以上にする.11.3 粉体の一般的静電気対策を参照する.