静電気イノベーションズ

静電気リスクアセスメント,ハザード同定,静電気対策のこと...

固体絶縁物の帯電ハザード

固体絶縁物の抵抗率と帯電性

チェック項目15 帯電ハザードとなる絶縁性固体を抽出し,抵抗率により帯電レベルを同定する

物体の抵抗率が高いほど電荷緩和は抑制されるので,抵抗率によって帯電ハザードのレベルを同定する.表4.2の絶縁性物体は接地しても電荷緩和はゼロではないが期待できない.絶縁性物体の使用は電荷蓄積の要因となり,帯電ハザードとなるので,利用している絶縁性物体を抽出する.

絶縁性固体物体は,絶縁性材料できた物であり,たとえば,容器類(タンク,ドラム,ペールなど),ホース・配管類,シート,板,道具類などである.

固体の帯電性は体積抵抗率と表面抵抗率に依存するので,表4.1により帯電レベルを決定する.

表面抵抗R_sと表面抵抗率\rho_sとの関係は\rho_s = 10R_sである.ただし,この表面抵抗は標準電極[6,55]で測定した抵抗値である.

固体の詳細なリスクアセスメントは9章を参照する.