静電気イノベーションズ

静電気リスクアセスメント,ハザード同定,静電気対策のこと...

絶縁導体の例

接地・ボンディングを忘れがちな,そして,事故事例に多い絶縁導体を挙げる.静電気放電が発生するおもな原因は絶縁導体(作業者も含む)による火花放電であり,その割合は71.1%であった(付録E).この絶縁導体と接地導体とのごく短い間隙で空気の絶縁破壊電界以上の電界が形成されて火花放電は発生している.絶縁導体となった危険源としては,次のものが挙げられる.

ここに示したすべてが可搬の導体(作業の都合上などで,一時的に用いるものまたは取り付けるもの)か人体である.つまり,多くが作業者がかかわる作業であったということである.70%強の事故は静電気対策の基礎である接地・ボンディングをしていれば防止できていたということを繰り返し強調したい.これらの導体は電荷消散性の物体にも適用されることに注意されたい.