静電気イノベーションズ

静電気リスクアセスメント,ハザード同定,静電気対策のこと...

コーン放電

チェック項目29 コーン放電の可能性と着火性

A.3.10および11章も参照されたい.コーン放電が発生しうる場所は空気輸送充てん容器内であるので,以降の調査により着火リスクが許容できない場合は対応する静電気対策の実施または空気輸送を避けることによりコーン放電を防止する.ここで,空気輸送に相当するほど帯電した粉体の連続した流量があれば,空気輸送でなくてもコーン放電は起こりうるであろう.したがって,根本的には流量を制御する必要がある.正確には帯電粉体による流入電流(単位時間当たりの流入電荷)を制御してコーン放電を防止していることになる.

コーン放電のエネルギーは式(A.17)により見積もることができるので,可燃性雰囲気の着火エネルギーと比較して着火性コーン放電の可能性を見積もる.

ハイブリッド可燃性雰囲気が避けられない場合はコーン放電だけでなくブラシ放電による着火リスクがより高くなるので,可燃性雰囲気を防止する対策を講ずる.